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硫黄呼吸の可能性について妄想してみた

東北大学より、学校で学んだ生物の常識をくつがえすようなニュースが入ってきました。

なんと、酸素のかわりに硫黄を使ってエネルギを作り出す仕組み(硫黄呼吸)が、われわれ哺乳類にも備わっているのだそうです。

[blogcard url="https://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/10/press20171025-02.html"]

[caption width="500" id="attachment_1571" align="aligncenter"] By: Gabriel - CC BY 2.0[/caption]

 

硫黄呼吸ってなんだ

ふつう、われわれ哺乳類は、酸素を吸って、体内で糖などの有機物を代謝して、エネルギを作る、酸素呼吸をしています。

そのために、口やら鼻から息を吸ったり吐いたりしているんですよね。

しかし、硫黄呼吸というのは、硫黄を含んでいるアミノ酸の一種を、この酸素の代わりに使うんだそうです。

かなり不思議な気はしますが、まあでも確かに、硫黄って周期表では酸素の下にあるから、性質が似ているところはあるはず…なのかなあ。

ちなみに、海底の熱水噴出孔等にいる、硫黄細菌が硫化水素からエネルギを取り出すのとは違う反応です。

病気の治療に役立つかも

東北大学の発表にもある通り、この、硫黄呼吸の有無で、マウスの成長に差が出たりするそうです。

これ、人間でも、似たようなことが起きている人がいるかもしれません。

硫黄呼吸が遺伝的にできていないがために、発育不良や代謝系のなんらかの病気にかかっているかもしれないわけです。

こういう人たちに、硫黄呼吸の遺伝子を、局所的に導入したりしてやれば、病気の回復になるかもしれないです。

また、がん細胞は低酸素時でも活動が活発とのことで、もしかしたらこの硫黄呼吸が多く行われているかもしれません。

硫黄呼吸を抑制する薬でがんを退治、なんてことも、将来あるかもしれませんね。  

スポーツの分野で

低酸素時のエネルギー生産に硫黄呼吸が使われるとしたら、硫黄呼吸を活発にさせる薬を飲んでおけば、息が切れにくい、なんてことが起きるかもです。

例えば水泳選手が、マラソン選手がその薬を飲んだら、記録が大幅に伸びるかもしれません。

そうしたら、ドーピングとしてその薬が扱われちゃったりするのかな。

 

高齢者が元気になるかも

息が切れにくくなる、とすれば、高齢者が活動的に過ごすためにも活用できちゃうかもです。

東北大の発表資料にある「長寿」というのは、そういうことを期待しているのかもです。