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宇宙で人類が活動範囲を広げるための「キラーアプリ」とは?

火星への移住、という言葉がすこしずつ現実味を帯びてきました。

イーロン・マスクや、NASAが相次いで火星へ人間を送る計画を立てています。

今回は、このように、火星に人を送るために役立つ技術について、「キラーアプリ」というキーワードを使って紹介している、以下の記事について紹介します。

[blogcard url="http://www.space.com/36313-mars-colony-three-killer-apps.html"]

宇宙開発のキラーアプリ、どんなものなんでしょうか。

 

[caption id="attachment_1271" align="aligncenter" width="500"] By: NOAA Photo Library - CC BY 2.0[/caption]

 

宇宙開発のキラーアプリ

Wikipediaによると、キラーアプリ、という言葉は、以下のような意味です。

あるプラットフォーム(ハードウェアあるいはサービスなど)を普及させる程の魅力を持ったアプリケーションソフトウェアのこと Wikipediaより

つまり、宇宙というプラットフォームの活用を一気に普及させるような、「キラーアプリ」があれば、宇宙の開発が早く進展するだろう、ということですね。

宇宙がうまく使えれば、人類の役に立つ産業が生まれるのでしょうけれど、現状では、衛星を打ち上げるのにも、火星へ行くのにも、莫大なコストが掛かり、なかなか産業利用が進まないわけです。

今回紹介する記事によると、このような状況を打破する、宇宙を活用した経済活動の「キラーアプリ」は次の3つです。

  1. 小惑星工業によるロケット等の推進剤の採掘
  2. 宇宙で巨大アンテナをつくる
  3. クリーンエネルギーを地球に送ること

それぞれについて紹介します。

 

小惑星鉱業によるロケット等の推進剤の採掘

小惑星鉱業(asteroid mining)という言葉にはあまり馴染みが無いですよね。

Asteroid mining is the exploitation of raw materials from asteroids and other minor planets, including near-Earth objects. Wikipediaより 小惑星鉱業とは、地球の近くにある者も含め、小惑星などから原材料を採取することである(がれぶる訳)

つまり、宇宙に浮かんでいる小惑星などから、役に立つ物質を取り出そう、ということですね。

この記事で紹介されている例では、ロケットの燃料(推進剤)の原料を小惑星鉱業から手に入れよう、というアイデアが紹介されています。

小惑星の岩石から、岩石の粘土鉱物に結合した水分子を抽出し、そこから水素と酸素を分離して、ロケット燃料として得る、という構想があるんだそうです。

興味がある方は、英語ですが、以下の記事を読んで見てください。

[blogcard url="http://www.space.com/15391-asteroid-mining-space-planetary-resources-infographic.html"]

ロケットの燃料を地球からロケットで宇宙に打ち上げるのではなく、宇宙で調達することができれば、地球の環境負荷にもなりませんし、宇宙空間でのいろいろな活動をするのに大いに寄与しそうですね。

 

宇宙で巨大アンテナをつくる

2つめは、小惑星鉱業で得られる資源を使って、宇宙でインターネットを中継する巨大なアンテナを作ろう、というものです。

インターネットが扱う情報量が、急速に増え、10年もすれば、光ファイバーを設置するのが間に合わなくなるんだそうです。

海底光ファイバーは、敷設もメンテも、とても大変ですからね。

 

そこで、インターネットを中継する衛星の、巨大なアンテナを作ってあげるというわけです。

パラボラアンテナのようなアンテナでは、アンテナが大きいほど、効率がよく、遠い場所と通信ができます。

つまり、地球から大きく離れても、十分に通信ができるようになるわけです。

小惑星鉱業で得られた資源をもとに、宇宙空間で巨大な3Dプリンタを使って、このような巨大アンテナをつくると便利ではないか、とこの記事では書いています。

ただまあ、衛星通信インターネットは、どうしても地球との距離の分の遅延が生じるので、現実的じゃないんじゃないかなぁ、なんて、がれぶる的には思います。

 

クリーンエネルギーを地球に送ること

SFでよくある、宇宙で太陽光発電した電気を、マイクロ波などで地球へ送る、というものですね。

先程のインターネットアクセスの話で言えば、サーバなども膨大な電力を消費します。

そのような電力を賄うために、宇宙空間での太陽光発電を活用するわけです。

効率よく太陽光発電をするために、たくさんの鏡を作り、太陽光を反射、集中する、という方法がありますが、小惑星鉱業で得られた資源を使って、このような鏡をたくさん作れば、効率よく、宇宙での太陽光発電システムが作れる、というわけですね。

まとめ

この記事で紹介されているように、宇宙での工業が発達して、宇宙空間での資源採掘やエネルギ生産などの経済活動が安定的に行われれば、火星に安全に安定してアクセスし続ける、ということができそうです。

今後の宇宙開発の進展に期待したいところです。

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