本と科学と尊みと

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『習慣の力』は、良くない習慣をやめるのに役立つ本だよ!

「習慣の力」(チャールズ・デュヒッグ著)を読んだので、学んだことと、この本の読むべきところについて、まとめます。

この本では、習慣というものは、どのようなしくみで作られていくか、どのようにすれば変えられるのか、ということについて、事例を挙げながら説明されています。

習慣は、脳のエネルギを節約するための仕組み

本書によると、習慣というのは、脳が判断や試行に使うエネルギを節約するための仕組みだということです。

たとえば、朝ごはんを食べるとき、「さて、最初に何をしようかな」などと考えることは、あまりないと思います。

何も考えずに、「いただきます」と言い、お箸を手に取るでしょう。そして、いつもの順番で、漬物を食べたり、味噌汁をすすったりするわけです。

いちいち、どうするのが一番いいか、なんて、考えずに、無意識にいつもの通りに行動しますよね。

ここでいちいち考えていたら、朝から脳が疲れてしまいますし、朝食にかかる時間もとても長くなってしまうでしょう。

それを防ぐために、一連の行動を「習慣」として、自動的にやるような仕組みが、脳にはあるのだそうです。

「きっかけ」→「ルーチン」→「報酬」のループで習慣ができる

習慣として、いつも無意識にやる行動を、この本ではルーチンと読んでいます。そして、ルーチンは、ある「きっかけ」があると、自動的に始まってしまうのだそうです。

例えば、赤信号を見たらブレーキを踏む、というのもそうです。

赤信号という「きっかけ」をもとに、ブレーキを踏むという「ルーチン」が自動的に始まるわけです。

そして、「ルーチン」の結果、安全に停止できた、という精神的な「報酬」が得られます。

この報酬が得られると、「きっかけ」があったときに、「ルーチン」の行動が起こりやすくなります。

そして、「ルーチン」により「報酬」が得られると、「きっかけ」に対する「ルーチン」の行動が起こりやすくなります。

この繰り返しで、「きっかけ」→「ルーチン」→「報酬」→「きっかけ」→・・・のループ、すなわち、習慣が、脳にしっかりと根づいていく事になります。

習慣の変え方

では、このようにして根付いた習慣は、どのようにしたら変えられるでしょうか。

本書からかいつまんで述べると、以下のような点を意識すると良いようです。

・「きっかけ」があると、「報酬」が欲しくなる。この流れはなかなか変えられない。

・「きっかけ」と「報酬」の間にある「ルーチン」の内容を変えるとよい。

・このためには、何が「きっかけ」になっているか意識できるようになることが必要。

読むべきところ

この本は、個人の行動を変えたいだけであれば、全部読まなくても、役に立つ本だと思います。

自分の生活習慣を変えたいのであれば、第1部だけ読めば良いでしょう。

会社や社会を変えたいのであれば、第2部「成功する企業の習慣」、第3部「社会の習慣」まで読むと良いと思います。

それぞれ、必要なところを読んで、効率よく、良い習慣を身につけて下さい。